「ボートレースでフライングに対する罰則が厳しいって聞いたことあるけど、そんなに厳しいの?」
と思っている方の疑問を解決していきます。
フライングとは、スタートタイミングを示す大時計が0秒を示す前に通過してしまうことです。
今回は、フライングをした際のペナルティについて解説していきます。
フライングの恐怖のペナルティ(罰則)内容とは?
ボートレースにおいて、スタートタイミングはレース結果に非常に影響してきます。
よって、フライングをした選手に重いペナルティを与えることで気軽にフライングをさせないようにしています。
フライングをしたことで受けるペナルティ(罰則)は以下の通りです。
- フライング休み(斡旋停止)
- 事故点が与えられる
- 即日帰郷
- 罰金&スタート試験
- 引退勧告
フライング休み(斡旋停止)
フライングすると、回を重ねるごとにレースを休まなければいけない日数が加算されていく。
フライング回数 | ペナルティ |
---|---|
1回目 | 30日間の休み |
2回目 | 60日間の休み加算 |
3回目 | 90日間の休み加算 |
4回目 | 180日間の休み加算 |
例えば、2回フライングをしたとしましょう。フライング休みは、30日(1回目)+60(2回目)=90日のフライング休みとなる。選手はレースを走った賞金がお給料となるため、フライング休みの間は実質ニート状態になります。
事故点が与えられる
事故点 | |
優勝戦でのフライング | -30点 |
優勝戦以外でのフライング | -20点 |
事故点とは、事故率を算出するために用いる点数です。
即日帰郷
即日帰郷とは、その日のレースが終わり次第荷物をまとめて競技場を去らなければいけないことです。
以下の二つの条件で即日帰郷の処分を受けます。
- 同じ節で2回フライング
- 非常識なフライング
同じ節で2回フライング
同じ節で2回フライングをしてしまうと、即日帰郷のペナルティを受けます。
なので一度フライングをしてしまうと、その節内でのスタートを慎重にしなければという選手の心理が働きます。
非常識なフライング
非常識なフライングとは、スタートタイミングよりも0.05秒以上早くスタートラインを通過してしまうことです。
こちらは、1回でもすると即日帰郷のペナルティを受けてしまうため注意が必要です。
非常識なフライングをすることで、他の選手のスタートタイミングを狂わせるようになりレースを壊してしまう可能性があります。そのために厳しいペナルティが設定されています。
罰金&スタート試験
1回目のフライングで選手は6万円の罰金を払う必要があります。
2回目以降は罰金を納めに訓練所に行く必要があり、その場に行く交通費も選手持ちになります。
訓練所では2泊3日のスタート試験が待ち受けています。
スタート試験では、30~50本のスタート練習を行い、5本以上連続してスタートが正常なら合格となります。
引退勧告
フライング4回目に関しては、「競走の公正確保及び競技水準の向上化に関する規程」により引退勧告がなされる場合があります。
非常に重い罰則となります。
SG、G1準優・優勝戦でのフライング
SGやG1の準優勝戦以上のレースでスタート事故を起こした場合、以下のペナルティが追加されます。
フライングしたレース | ペナルティ |
---|---|
SG準優勝戦 | SG競走1年間除外・G1、G2競走6か月間除外 |
SG優勝戦 | SG競走4節除外・G1、G2競走3ヵ月間除外 |
PG、G1、G2準優勝戦 | G1、G2競走6か月間除外/td> |
PG、G1、G2優勝戦 | G1、G2競走3ヵ月間除外 |
SGでのフライングによるペナルティは非常に重く、すでに参加が決まっているSGも出場取り消しの処分となってしまいます。
フライングによる払い戻し
フライングに対する重い罰則の理由はすべてこれが原因といってもいいでしょう。
フライングした艇に関する舟券は全額払い戻しされます。
ボートレースの主催側からすれば大損害となります。
フライング回数のリセットのタイミング
フライング回数のリセットのタイミング級別審査対象期間の次の日です。
よって、5月1日と11月1日です。
フライング持ちの選手にとってはかなり待ち遠しい日でしょう。
まとめ
ボートレースにおいてスタート事故(フライングと出遅れ)は、選手側においても主催者側においても非常に痛いです。
フライング持ちの選手はこれらの重い罰則によりスタートを慎重に行う必要が出てきます。
舟券を買う際には出走表でフライング持ちかどうかをチェックしましょう。